銃・病原菌・鉄 (上)まとめ

銃・病原菌・鉄

文明の発展の差は何に起因したのか。

文明の発展は食料生産力の差によるもの。

<集約農業可能な土地/作物の有無>

環境によって集約農業が出来る土地/できない土地があった。
集約農業が出来る土地にあった国では、人口の増加に成功し、 単位面積あたりの人口密度を高めることができた。

  • 非食料生産者の維持可能な食料生産力

人口密度が高くなると、社会の中の人々の争いが起こるため(万人の闘争)、 秩序を維持するための仕組み・ルールを設けることが必要になる。 そのため、人口の多い社会では集権的な政治が必要となる。
政治家や専門家といった、食料生産に従事しない人を養うことができる 高い生産性が必要となる。

  • 更なる人口増加をもたらす政治組織・専門性

専門家を養うことに成功した社会は、さらに土地あたりの食料生産力を高めることで、 人口を増やすことができた。
人口の多い社会は、戦争を行うと勝つことができるため、より広い土地を得ることができた。 集権政治に成功した社会は、多くの専門知識を持ち、他の近隣の人々よりも多くの人を抱え、 戦争によって所有する土地を広げることができた。


なぜインカ帝国はスペインを侵略することができなかったか

鉄・病原菌・航海術を保有していたかどうか

<専門技術の発展、疫病の免疫の有無、文字の有無 >

  • 製鉄技術の有無
  • 馬のような戦争に適した動物の有無

スペイン兵が鉄製の武器・甲冑を身につけ、馬に乗って戦っていたのとは対象的に、 インカ帝国兵は、服に棍棒で戦っていた。 スペイン160余名に対してインカ帝国が8万名であったことから、 数よりも保有する技術力の高さによって勝敗が決まる時代となった。

  • 家畜の有無
    • 疫病の免疫の有無

戦争当時、スペインがヨーロッパから持ち込んだ天然痘が、 インカ帝国で大流行した。 旧大陸では、家畜によって疫病が久しくもたらされており、免疫を持っていたが、 新大陸では、家畜がおらず、疫病も免疫もなかったため、旧大陸によってもたらされた 疫病が大流行した。

  • 文字の有無
    • 航海術の有無

旧大陸では文字によって知識が蓄積・発展し、その結果航海術を得たが、 新大陸では文字がなく、航海術もなかったため、侵略は一方的なものとなった。

<侵略を助けたその他の要因>

  • 集権政治は国家支配が容易であった

集権的な政治機構を持った国の場合、君主が捕らえられると指揮系統が掌握され、 官僚組織が機能しなくなり、崩壊してしまう。


なぜ文明の発展した国以外では食料生産をのばすことができなかったか

文明の発展は食料生産力の差によるもの。

<集約農業ができるかどうか。>

  • 農作物/家畜起因のもの

    • 集約農業に適した農作物の品種があること

      • 自然発生したものが農業を行った方が生産効率が高いこと
      • 栽培種として人が好む農作物であること
    • 家畜にすることができる動物がいるかどうか

      • ある地域でうまく育成できても、他の土地の条件ではうまく行かないケース
  • 土地起因のもの

    • 農業を行うことに適した気候であること
    • 集約農業を行うことの出来る広さの土地があること
    • 水源があること

発展の差は人種の差によるものでは決してない

ゴールデンウィーク中に下巻も読み終わりたい。